A flavorful, savory Latour, without a great deal of density or power, the 1997 exhibits sweet, walnut-tinged, black currant fruit intertwined with minerals and subtle wood. Nicely-textured, with adequate acidity, ripe tannin, and a medium-bodied finish, this smooth effort should drink well for 12-14 years. ～～《以下、翻訳文》～～ 風味豊かな、食欲をそそるラトゥールだ。濃厚さや力強さはあまりないが、 甘い、クルミの色合いがある、ブラックカラントの果 実とからみ合った ミネラルや微妙な樽香が感じられる。ほどよい 酸、熟したタンニン。 ミディアムボディのフィニッシュを伴う、 良好な舌触りのなめらかなこの作品 は、たぶん12～14年はおいしく飲めるだろう。

1997年はほかのものも多く試したが、それらと同じように、ラトゥールも非常に熟成の進んだ、柔らかな、早熟なワインであることが分かる。 ラトゥールのエネルギッシュな二人組、フレデリック・アンジュレールとクリスティアン・ル・ソメールによると、 1997年のラトゥールは、ちょうどあの輝かしい1967年(このヴィンテージ上位2～3位に入る極上ワイン、 31年間にわたり限りない楽しみを与えてくれている)のような成長をしそうだという。ラトゥールの1997年は(総生産量の49％が 最終的なブレンドになった)76％のカベルネ・ソーヴィニヨン、19％のメルロ、4％のカベルネ・フラン、1％のプティ・ヴェルドからなる。 収穫は早く(9月8日)から始まり、断続的に2週間あまり行われ、最後は9月25日だった。 超大作の1996年とは違って、1997年は表情豊かな開いたワインですぐに楽しく飲める。 この深いルビーから紫色のクラレットは、クランベリー・ジャムとブラックカラントの絡み合った成長したアロマを放ち、 まぎれもないラトゥールのしるしである強いミネラル分を含む。ラトゥールの基準から見れば広大とか巨大とかいったものではなく、むしろエレガントで甘い、 ブドウの熟したアタックと、ビロードのようなタンニン、ミディアムボディを備え、まろやかな、気品ある、スタイリッシュなフィニッシュを持つといえる。 この素敵な開き具合の、調和のとれたラトゥールは、この若さですでに熟成が進んでいる。飲み頃予想：2002年から2018年