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商品コード 20100527
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スミス・オー・ラフィットの記念ヴィンテージ
2009年に次ぐ過去最高品質の評価
公開媒体 Interim Issue Mid-February 2018, The Wine Advocate
著者 Lisa Perrotti-Brown
評価時期 2018年2月
スコア 96+
飲み頃 2020 - 2037
シャトー スミス オー ラフィット
【『ボルドー第4版』より抜粋】
かつては凡庸なワインであったが、フロランスとダニエル・カティアール夫妻の行動的な指揮の下で、劇的に良くなっている。いまやスミス・オー・ラフィットは、ペサック・レオニャンの最上のワインの1つである。
著 ロバート・M・パーカーJr
シャトー・スミス・オー・ラフィットの歴史は14世紀に遡ります。最初のオーナーは「ベリエド・ボスク」という人で、昔はシャトー・オー・ラフィット(高い丘の意味)と呼ばれていました。ワインのラベルにある3つの百合の花の紋章が当時からあったことから、彼は王室に近しい人だったそうです。
18世紀に、月の港ボルドーを象徴する、三日月を逆さまにしたマークが途中で付け加えられ、当時のイギリス人オーナーの長男がシャトーを継承した時に、スミス・オー・ラフィットに改名されました。1842年から1860年にはボルドー市長だったデュフール・デュベルジュ氏がシャトーを所有しており、かの1855年の格付けに大いに貢献しました。
1990年に現オーナーのカティアール家に所有が移ってから、大きな投資と改革が行われ、現在劇的な高評価を得るまでに至っています。現当主のカティアール氏はスキーの元オリンピック選手で、且つてはフランスでスポーツショップやスーパーを全国展開しており、その全ての資産を売却してシャトーを取得したそうです。
自然と生きるエコロジーを追求したシャトー
スミス・オー・ラフィットには、白ワイン用11ha、赤ワイン用67ha、合計78haの葡萄畑があり、畑が1つにまとまっており、比較的コンパクトなシャトーです。ビオロジックといわれる化学薬品を使わない農法を取り入れており、オルティと呼ばれる葉っぱを煎じた薬や、粘土などを調合して葡萄畑の害虫対策としています。またエコロジーを方針としており、電気は全てソーラーシステムを取り入れています。建物には苔やつる草が張り巡らされており、真夏も自然のグリーンカーテンがエアコンの代わりになっています。環境問題に常に厳しく向き合うスミス・オー・ラフィットのシャトーは、建物から畑までもが非常に美しく、自然との調和と力強さを感じます。
ボルドーでは数少ない自社樽製造シャトー
スミス・オー・ラフィットは大きな特徴として、バリック樽を自社で生産していることが挙げられます。樽工場は19
95年に造られ、樽の材料は森で自分たちで探してきたフレンチオークを使用しています。シャトーには樽専門の職人がおり、1年で制作される樽の数は約500樽と言われています。
尚、ボルドーで自社樽を造っているシャトーは非常に希少で「シャトー・オー・ブリオン 」「 シャトー・マルゴー」「シャトー・ラフィット・ロートシルト」そしてこの「シャトー・スミス・オー・ラフィット」の4シャトーのみです。5大シャトーと肩を並べるこの取り組みは、数多のボルドーシャトーが委託に頼っている事実から見ても非常に異例で、特別であることが伺い知れます。
シャトーでのテイスティング
シャトーでの試飲は2011ヴィンテージでした。赤はカベルネソーヴィニヨン60%、メルロー30%、カベルネフラン8%、プティ・ヴェルド2%。1ha当たり37ヘクトリットルで収穫量を抑えています。赤ワインは除梗後、茎は葡萄畑に戻され、果房はレーザー選果機で選別後、もう一度人の目で厳しく選果されています。白はソーヴィニヨンブラン90%、ソーヴィニヨングリ5%、セミヨン5%。ソー ヴィニヨンの平均樹齢は40年のシレックス土壌で、トースト香、フュメ(燻香)がワインのエレガントな香りの特長で、こちらも1ha当たり27ヘクトリットルと赤よりも収穫量は低めです。白ワインは茎のついたまま運ばれ、空気圧式圧搾機にかけられ、INOX(ステンレス)タンクで1回目の濾過後に樽の中でアルコール発酵が行われます。1樽1樽でニュアンスの違うものが出来るとのことです。
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