Introduction
古典的なBIOワイン
ミラクル2015年の収穫直前、内田氏は醸造可能なガレージがついた小さな家を偶然見つけました。そこは有名な5大シャトーの一つ、ムートン・ロートシルトの畑に囲まれた一軒家でした。このミラクル2016年は緊急性に迫られた前年と比較して、このガレージにてリラックスして醸造できたヴィンテージでした。この年も誕生したワインは僅か2608本と超少量でした。葡萄は手作業による丁寧な収穫を行い除梗も手作業。全量古い木樽で低温発酵3週間、1日2回のピシャージュ(櫂入れ)、低温で発酵させることで香りを最大限に引き出し色調の調整も行い、酸化防止剤は極限まで抑えた古典的なワインに仕上がっています。非典型的な、型破りなワインを造っている偉大なワイナリーを思わせるようなスミレの香り漂う、柔らかく、タンニンはほとんど感じることのない、余計な手を何も加えない、自然のまま、葡萄をそのまま素直に表現したカベルネ・ソーヴィニヨン100%のBIOワインです。
昔飲んだおじいちゃんのワイン
現地のフランス人によると「昔飲んだおじいちゃんのワイン」という評価。ノンフィルターの不透明で澱交じりの外観、葡萄由来のストレートな芳醇な香り、マセラシオンカルボニックをカベルネ・ソーヴィニヨン100%で行った結果、誕生したワインは凝縮感があるのに非常にまろやかな味わいに仕上がりました。シャトー・ムートン・ロートシルトに隣接する醸造所で、メイドバイジャパニーズをコンセプトに銘醸地の伝統を尊重しながらも、新しい風を吹き込みながら誕生した極稀少ワインです。